鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
-
鑑賞
麻雀の歌 #4
〈麻雀を十時間あまりやりきつて生きる力のもどるをおぼゆ〉(小池光『思川の岸辺』) -
鑑賞
将棋の歌 #8
〈日曜の将棋欄にて銀と銀向かいあいおり昨日のままに〉(吉川宏志『青蟬』) -
鑑賞
将棋の歌 #7
〈金之助、龍之介とが擦れ違ふ将棋盤にも東洋の秋〉(光森裕樹『鈴を産むひばり』) -
鑑賞
将棋の歌 #6
〈いつかブルーシートが波打つ風の日に君と春待つ将棋がしたい〉(堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』) -
鑑賞
将棋の歌 #5
〈密かにも奸計を育てゐる少年か将棋の駒に待つたをかけぬ〉(中島やよひ『ポケットに歌』) -
鑑賞
麻雀の歌 #3
〈麻雀の牌を打つ音夜ふけて瀬のとどろきにまじりて聞ゆ〉(来嶋靖生『月』) -
鑑賞
麻雀の歌 #2
〈われ独り聞きつつをればいち早くこの家のうちに牌の音する〉(佐藤佐太郎『立房』) -
鑑賞
麻雀の歌 #1
〈全自動卓が自動で牌を積む ダンスフロアに転がるピアス〉(宇都宮敦『ピクニック』) -
鑑賞
将棋の歌 #4
〈指し直しも妙手もなくて譬うれば〈一局の将棋〉の如き一生ぞ〉(石田比呂志『無用の歌』) -
鑑賞
将棋の歌 #3
〈目にせまる一山の雨直なれば父は王将を動かしはじむ〉(坂井修一『ラビュリントスの日々』) -
鑑賞
将棋の歌 #2
〈ひそやかな暮らしのなかで中継の名人戦を見ているゆうべ〉(土岐友浩『Bootleg』) -
鑑賞
将棋の歌 #1
〈穴熊は穴より出でてふらふらと仕留められたり赤い「と金」に〉(松村正直『午前3時を過ぎて』)