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傘の歌 #39
〈透明の傘をひらけばみどりごと我にあかるき雨降りかかる〉(中津昌子『風を残せり』) -
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無数の歌 #19
〈高層の無数の窓に見下ろされ信号無視の一歩踏みだす〉(中津昌子『風を残せり』) -
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無数の歌 #18
〈それぞれに目的があり乗り継いだ僕たちの無数のJR〉(青松輝『4』) -
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無数の歌 #17
〈ハニカムの形のベンチが無数ありどうやって座るのか分からない〉(九螺ささら『ゆめのほとり鳥』) -
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無数の歌 #16
〈天神の樹の電飾のあたたかき無数さよならのやうに無数〉(染野太朗『初恋』) -
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無数の歌 #15
〈夕立は眼鏡を洗うためにある 楠の枝葉に無数のふるえ〉(笠木拓『はるかカーテンコールまで』) -
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無数の歌 #14
〈玻璃窓の外には波の無数の目 海浜ホテルのカーテンのむこう〉(松平盟子『うさはらし』) -
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人生の歌 #116
〈生きてゐる間はせめて思ひたい他の生き方あるかもしれぬ〉(香川ヒサ『ヤマト・アライバル』) -
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人生の歌 #115
〈朝戸出の風硬くして今日のわれ昨日のわれを引き継ぎにゆく〉(島田幸典『駅程』) -
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無数の歌 #13
〈鉄橋は無数のネジに締められて線路の音は調律される〉(竹内亮『タルト・タタンと炭酸水』) -
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無数の歌 #12
〈聖堂をもとおる蔦のくれないは無数の舌のひらめくごとし〉(島田幸典『駅程』) -
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無数の歌 #11
〈けふの疲れに軀はしづみざらざらと無数の星に覆はるる夜〉(横山未来子『水をひらく手』)