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鑑賞人生の歌 #136
〈耳朶をさわられているただじっとこの子が眠るまでの生け贄〉(山添聖子・山添葵・山添聡介『じゃんけんできめる』) 鑑賞直線・曲線の歌 #16
〈夕雲のひびき寄るとき垂直にして一切の窓は耐えをり〉(小池光『バルサの翼』) 鑑賞無数の歌 #26
〈かがやける花、花、花、野、黄金の家への道は無数にひとつ〉(早坂類『黄金の虎』) 鑑賞麻雀の歌 #12
〈先輩の家で麻雀した朝のだるい四人はロの字にねむる〉(小俵鱚太『レテ/移動祝祭日』) 鑑賞エレベーターの歌 #9
〈人あまた乗り合ふ夕べのエレヴェーター桝目の中の鬱の字ほどに〉(香川ヒサ『テクネー』) 鑑賞エレベーターの歌 #8
〈エレベーターの人数が奇数になって空に向かっていく晴れた日の朝〉(フラワーしげる『ビットとデシベル』) クイズ短歌クイズ Q.489
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】してわずかに世界とずれている奥歯で貝の砂を噛みたり〉 (駒田晶子) 鑑賞人生の歌 #135
〈ひとりなり。一夏の読点として階段にひいやりと座れば〉(駒田晶子『銀河の水』) 鑑賞無数の歌 #25
〈きみをなす無数の問いに眼をこらす素足にたまごのからふみしめて〉(柳澤美晴『一匙の海』) 鑑賞無数の歌 #24
〈ほのぐらき水族館に浮かびゐる無数の貌のなかのわが貌〉(小島ゆかり『憂春』) 鑑賞無数の歌 #23
〈海上にかろき頭痛を運びつつ無数の波の襞を見下ろす〉(大辻隆弘『汀暮抄』) 鑑賞人生の歌 #134
〈ちょっと良いポン酢を買えば良い帰路で春の宵など俯瞰しながら〉(小俵鱚太『レテ/移動祝祭日』)