鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
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鑑賞
直線・曲線の歌 #12
〈会うためにあるいはもう会わないために橋は静かにカーブしている〉(鈴木晴香『心がめあて』) -
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メールの歌 #19
〈君の名はモモイロフラミンゴぼくの名はメールのしっぽに書いておきます〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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傘の歌 #36
〈ジュラ紀にも梅雨があったかもしれないこうもり傘の遠いい記憶〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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傘の歌 #35
〈ホームみて車内みまわし傘もっているのが自分だけとわかった〉(吉岡生夫『草食獣 第八篇』) -
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人生の歌 #113
〈少し軽く生きんとおもう餡ぬきの饅頭のような雲浮くかなた〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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観覧車の歌 #8
〈観覧車は二粒ずつの豆の莢春たかき陽に触れては透けり〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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自動販売機の歌 #16
〈自販機のタバコを取りにかがむときあはれそびらのさらすかずかず〉(小笠原和幸『定本 春秋雑記』(セレクション歌人『小笠原和幸集』掲載)) -
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麻雀の歌 #11
〈平和とは平和だ それは「基本」だが平和でできる役満は無い〉(松木秀『RERA』) -
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人生の歌 #112
〈「わたしそこはこだはつてないから」と言ふときのこだはりをこそ恐怖と思へ〉(勺禰子『月に射されたままのからだで』) -
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チョコレートの歌 #19
〈ガーナチョコひと区画ずつ折りながら桜の下に月の出を待つ〉(笹本碧『ここはたしかに 完全版』) -
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人生の歌 #111
〈風景のやうに己れの一生をながめてはならぬとかくは思へど〉(小笠原和幸『定本 春秋雑記』(セレクション歌人『小笠原和幸集』)) -
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補色の歌 #13
〈竹やぶなれば成人誌などは棄ててあり目に沁みて裸体の下着くれなゐ〉(川本浩美『起伏と遠景』)