2023年11月– date –

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？　〈週末はトロンボーンのびよびよで【 ① 】を間延びさせてよ〉　（大前粟生）

〈グラサンに映る雲、虹、時雨、雪。なにもしないままの思春期が終わる〉（しんくわ『しんくわ』）

〈どのときが思い出になるか知らずあと三キロを歩くと決めて〉（花山周子『屋上の人屋上の鳥』）

〈押ボタン式信号と気付かずにここで未来をじっと待ちます〉（松村正直『駅へ』）

〈ひぢまくらして客を待つ信楽の狸もぐわんばらないを主義とす〉（吉岡生夫『草食獣 隠棲篇』）

〈たった今明らかなことはただひとつこの二十年ほどを死んではならぬ〉（永田淳『1／125秒』）

〈雷龍の国にてしのぐ霧雨の、此の人生が一度しかない〉（光森裕樹『鈴を産むひばり』）

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？ 〈【 ① 】をするように生きれば良いと夢の羊は吾に言いたり〉　（笹本碧）

〈今年初めて製氷皿に水を入れ夏の居場所を作っています〉という巻頭歌で始まる、笹本碧の遺歌集は何？

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？　〈大山のタイムリー見て【 ① 】だった日のこと思いだしてた〉　（池松舞）

〈駅前でもらうティッシュは二つまで　もてる荷物で生きてゆきます〉（高田ほのか『ライナスの毛布』）

〈また爪の半月ほどの後悔をしてゆくだろうきっと明日も〉（小島なお『乱反射』）