問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈大山のタイムリー見て【 ① 】だった日のこと思いだしてた〉 (池松舞)
A. 遠足が晴れ
B. 告白が土曜
C. 給食がカレー
D. おみやげがバット
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解答 – Answer
C. 給食がカレー
解説
大山のタイムリー見て給食がカレーだった日のこと思いだしてた
掲出歌は、池松舞の第一歌集『野球短歌 さっきまでセ界が全滅したことを私はぜんぜん知らなかった』の一連「前半戦」に収められた一首です。
この歌集は阪神タイガースファンの著者によるもので、掲出歌は2022年4月16日の阪神タイガースの試合を詠んだ歌です。
「大山」とは阪神タイガース所属の大山悠輔選手のことです。
非常にストレートな感情を、かつての「給食がカレーだった日」と重ね合わせることで喜びに満ちあふれる一首になっています。
個人にとって好き嫌いはあるでしょうが、給食がカレーのとき喜ぶ子どもは多いと思います。小学校一年生の最初の給食のメニューを「カレー」にしている学校もあるくらいです。
作者もきっと給食のメニューの中でカレーが好きだったのでしょう。子どもの頃のその日のうれしさが、大人になって阪神タイガースのタイムリーを見たときに同等の感情を抱いたのだと思います。
つまり「大山のタイムリー」を見たときの喜びが、子どもの頃の「給食のカレー」の記憶を呼び起こしたといえるでしょう。
うれしいものはうれしいと純粋に喜べるのは、子どもであっても大人であっても素晴らしいことではないでしょうか。
大人になれば、子どもの頃の純粋な感情を忘れてしまいがちですが、大切なことをシンプルに気づかせてくれる一首だと思います。
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