鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
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鑑賞
チョコレートの歌 #2
〈くちばしを開けてチョコボールを食べる 机をすべってゆく日のひかり〉(永井祐『日本の中でたのしく暮らす』) -
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チョコレートの歌 #1
〈愛を思えばくわえた薄いチョコ重くなるよねずみが運べないほど〉(雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』) -
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将棋の歌 #11
〈香車の駒のうらは杏としるされてこの夕暮をくりかへし鳴る〉(荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』) -
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囲碁の歌 #5
〈先輩は碁を打ちながらメントスを頰ばっていてとても神様〉(柴田葵『母の愛、僕のラブ』) -
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手品の歌 #8
〈大いなる球を何度もかくすレバノンの手品に飽きてしまう〉(髙瀬 一誌『火ダルマ』) -
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手品の歌 #7
〈ハンカチが鳩に変わって やるせない ハンカチに魂がないこと〉(佐藤弓生『モーヴ色のあめふる』) -
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手品の歌 #6
〈真夜中の妄想「日本の故郷をデビッド・カッパーフィールドが消す」〉(松木秀『5メートルほどの果てしなさ』) -
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手品の歌 #5
〈「燃えるお札」のマジック習得せし夫が術後のわれの前にて演ず〉(栗木京子『けむり水晶』) -
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手品の歌 #4
〈ハンカチをかぶせるだけの子の手品われは見ており日曜の昼間に〉(松村正直『午前3時を過ぎて』) -
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手品の歌 #3
〈春の夜に妻の手品を見ていたり百円硬貨がしろじろと跳ぶ〉(吉川宏志『青蟬』) -
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手品の歌 #2
〈手品師が覚えていろと言うカードいつ忘れればいいのだろうか〉(鈴木晴香『心がめあて』) -
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手品の歌 #1
〈マジシャンが去った後には点々と宙に浮かんでいる女たち〉(穂村弘『シンジケート』)