鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
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鑑賞
空白の歌 #5
〈陽だまりにとめどない黄よ落葉はまた逢うための空白に降る〉(江戸雪『声を聞きたい』) -
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空白の歌 #4
〈樟の木の影も動かず大学にしづかな夏の空白があり〉(永井陽子『モーツァルトの電話帳』) -
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空白の歌 #3
〈空白をひとつ潰せば空白はドミノのごとくまた降りてくる〉(田中ましろ『かたすみさがし』) -
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空白の歌 #2
〈さくらからさくらをひいた華やかな空白があるさくらのあとに〉(荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』) -
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空白の歌 #1
〈空白をさらに大きな空白で埋めて宇宙はいま伸び盛り〉(松木秀『5メートルほどの果てしなさ』) -
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コーヒーの歌 #11
〈ターキッシュ・コーヒーにあるトルコみは分からないけど乗り継ぎに飲む〉(榊原紘『悪友』) -
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補色の歌 #10
〈交差点 赤と緑のシグナルで好きはいつでも互い違いだ〉(toron*『イマジナシオン』) -
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補色の歌 #9
〈赤は注意、緑は励まし 先端の欠けた三色ボールペンなら〉(千葉聡『海、悲歌、夏の雫など』) -
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パンの歌 #11
〈パンを触る前に石鹸で手を洗う土曜は生きているって思う〉(上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』) -
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麻雀の歌 #8
〈眠れない夜にネットの麻雀を消音にしてずっとしている〉(鈴木ちはね『予言』) -
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コーヒーの歌 #10
〈コーヒーは人に淹れてもらうほうがうまい愛があってもビンタは痛い〉(上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』) -
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コーヒーの歌 #9
〈欠けたままのコーヒーカップに息づいた記憶たどれば新緑のころ〉(田中ましろ『かたすみさがし』)