鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
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		  人生の歌 #59〈生活というのはわからないけれどあなたと水を分かち合うこと〉(土岐友浩『Bootleg』)
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		  人生の歌 #58〈いのちとは未生の無から死後の無へわたる吊橋 ぐらぐらとせり〉(小島ゆかり『希望』)
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		  人生の歌 #57〈湯気のたつごはんがあって父がいてあなたにたまに逢えて 生きてる〉(藤島秀憲『すずめ』)
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		  人生の歌 #56〈おまえは生きているうち一度でも空を見たかと問う鶏肉に〉(佐佐木定綱『月を食う』)
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		  人生の歌 #55〈何者かにならなきゃ死ぬと思ってた30過ぎても終わらない道〉(岡本真帆『水上バス浅草行き』)
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		  人生の歌 #54〈今日という日もまた栞 読みさしの人生という書物にすれば〉(萩原慎一郎『滑走路』)
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		  人生の歌 #53〈ねばならない、ねばならないと唱えながら歩くのはもうやめると決めつ〉(中沢直人『極圏の光』)
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		  人生の歌 #52〈誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている〉(宇野なずき『最初からやり直してください』)
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		  人生の歌 #51〈一日が過ぎれば一日減つてゆくきみとの時間 もうすぐ夏至だ〉(永田和宏『夏・二〇一〇』)
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		  人生の歌 #50〈ふざけあう言葉のひとつひとつから明日の生まれることがいとしい〉(田中ましろ『かたすみさがし』)
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		  人生の歌 #49〈青春をかけて作りし筋肉でトイレの水を運ぶ人生〉(矢部雅之『友達ニ出会フノハ良イ事』)
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		  人生の歌 #48〈けふよりあすへ疲労はほそき橋として架かる その橋を渡りはじめつ〉(鈴木加成太『うすがみの銀河』)

 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	