鑑賞– appreciation –
一首鑑賞、テーマ別短歌の紹介など、短歌一首一首を取り上げます。
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鑑賞
傘の歌 #2
〈傘を振り落ちないしずくと落ちるしずく何が違っているのでしょうか〉(工藤吉生『世界で一番すばらしい俺』) -
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傘の歌 #1
〈いっぽんの傘をかざして半身と半身ひしめきあう雨のなか〉(山崎聡子『青い舌』) -
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自転車の歌 #9
〈鈍痛は遠くわたしにちらついて錆の匂いのかおる自転車〉(山崎聡子『青い舌』) -
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自転車の歌 #8
〈自転車の重さも軽さも楽しくて半月のような町をゆくのさ〉(雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』) -
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自転車の歌 #7
〈真正面に朝日をすえてチャリをこぎようやく人の影となりゆく〉(佐佐木定綱『月を食う』) -
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自転車の歌 #6
〈老人の漕ぐ自転車が歩くよりはるかに遅いのに倒れない〉(鈴木晴香『心がめあて』) -
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自転車の歌 #5
〈自転車のベルをかなぶん柄に塗るこの街のひと少しかわいい〉(山田航『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』) -
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自転車の歌 #4
〈自転車に乗ってるオレと目が合ってボール蹴るのをやめた少年〉(工藤吉生『世界で一番すばらしい俺』) -
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自転車の歌 #3
〈月までは行けないことは知っているそれでも強く自転車を漕ぐ〉(伊波真人『ナイトフライト』) -
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自転車の歌 #2
〈サドルには日照雨が残り手の甲でかるく拭って漕ぎだすまでだ〉(榊原紘『悪友』) -
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自転車の歌 #1
〈自転車に乗れない春はもう来ない乗らない春を重ねるだけだ〉(木下龍也『きみを嫌いな奴はクズだよ』) -
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空白の歌 #6
〈〈予備1〉のロッカー再び空白となり暗闇をしまっておりぬ〉(佐佐木定綱『月を食う』)