2024年– date –
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鑑賞
メールの歌 #12
〈明けがたに届く迷惑メールから漏れる光で今日がはじまる〉(虫武一俊『羽虫群』) -
鑑賞
パンの歌 #23
〈夫も子も居ぬ昼食のうれしさよ栗入りアンパン薄く頰張り〉(川本千栄『樹雨降る』) -
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空白の歌 #9
〈頑なに扉のわきを動かざる男降りたり 後の空白〉(矢部雅之『友達ニ出会フノハ良イ事』) -
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空白の歌 #8
〈職歴に空白はあり空白を縮めて書けばいなくなるひと〉(虫武一俊『羽虫群』) -
鑑賞
パンの歌 #22
〈メロンパンだつた破片をテーブルの隅に集める冬のつとめて〉(田村元『昼の月』) -
鑑賞
パンの歌 #21
〈水仙の薫る小路を抜けてゆく朝の焼きたてコッペパンまで〉(藤島秀憲『すずめ』) -
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ラーメンの歌 #14
〈自動ドア開かないようにひらがなのくの字ですする煮干しラーメン〉(岡本真帆『水上バス浅草行き』) -
鑑賞
人生の歌 #63
〈死ぬ気持ち生きる気持ちが混じり合い僕らに雪を見させる長く〉(堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』) -
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人生の歌 #62
〈辛い一生と楽しい生活の間には人間関係というものがある〉(生沼義朗『関係について』) -
鑑賞
人生の歌 #61
〈生きててもつまらないから生きている 室蘭は焼き鳥の街だし〉(松木秀『5メートルほどの果てしなさ』) -
クイズ
短歌クイズ Q.437
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】をホワイトソースに入れたれば素性分からぬ食感となる〉 (生沼義朗) -
クイズ
短歌クイズ Q.436
〈たとえれば澱粉のみで成りたった巨体のようなアメリカならむ〉という巻頭歌で始まる、生沼義朗の第二歌集は何?