2023年2月– date –

〈何処かに在るひだまりで繰り返し原田知世がブレンディを飲む〉（荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』）

〈麦チョコの大きめの麦ばかり取るきみを気に入る現世だったと〉（榊原紘『悪友』）

〈手品師が弾いたゆびの速度にて川をながれてゆくさくらばな〉（吉岡太朗『世界樹の素描』）

〈あらすじは帯に短く書かれおり海べりをゆく手品師と犬〉（吉川宏志『石蓮花』）

〈投げこめばパンくずがよわい同心円を描いて水鳥がそれを壊して〉（鈴木ちはね『予言』）

詩人・田村雅之が代表を務める詩歌専門の出版社で、「現代短歌文庫」を発行しているのは何？

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？ 〈飲みかけのペットボトルをぎりぎりの手すりに置いて見る【 ① 】は〉　（榊原紘）

〈すれ違う手首の白い春の果て犬が傷つく映画は観ない〉という巻頭歌で始まる、榊原紘の第一歌集は何？

〈ばかだらけです神様と告げ口をする　骨のないパンこんなにうまい〉（雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』）

〈つぶれてたクリームパンを鞄から出す今日ずっとたのしかったな〉（岡野大嗣『音楽』）

〈この夕べ抱えてかえる温かいパンはわたしの母かもしれない〉（杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』）

飛び石と飛び石との間という意から「間」「近し」「遠し」に掛かる枕詞は何？