将棋– tag –
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将棋の歌 #14
〈春の日の「歩」が「と」に変はるさみしさに三十代も後半に入る〉(田村元『昼の月』) -
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将棋の歌 #13
〈真剣に遊ぶ楽しさ子に説けり飛車角抜きの盤を挟みて〉(永田淳『1/125秒』) -
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将棋の歌 #12
〈ぼんやりとした卑しさのある夜は村山聖の棋譜を並べる〉(岡野大嗣『音楽』) -
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将棋の歌 #11
〈香車の駒のうらは杏としるされてこの夕暮をくりかへし鳴る〉(荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』) -
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将棋の歌 #10
〈将棋指ボナンザたけく負けたりな勝ちし竜王はあらき息なす〉(坂井修一『望楼の春』) -
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将棋の歌 #9
〈主人死し無沙汰の家や春やよひ将棋の駒も冷えてゆくなり〉(永井陽子『小さなヴァイオリンが欲しくて』) -
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将棋の歌 #8
〈日曜の将棋欄にて銀と銀向かいあいおり昨日のままに〉(吉川宏志『青蟬』) -
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将棋の歌 #7
〈金之助、龍之介とが擦れ違ふ将棋盤にも東洋の秋〉(光森裕樹『鈴を産むひばり』) -
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将棋の歌 #6
〈いつかブルーシートが波打つ風の日に君と春待つ将棋がしたい〉(堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』) -
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将棋の歌 #5
〈密かにも奸計を育てゐる少年か将棋の駒に待つたをかけぬ〉(中島やよひ『ポケットに歌』) -
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将棋の歌 #4
〈指し直しも妙手もなくて譬うれば〈一局の将棋〉の如き一生ぞ〉(石田比呂志『無用の歌』) -
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将棋の歌 #3
〈目にせまる一山の雨直なれば父は王将を動かしはじむ〉(坂井修一『ラビュリントスの日々』)
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