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鑑賞
パンの歌 #17
〈芥子の実の乗りたるあんぱん一つ買うたったそれだけの倖せもある〉(岡部桂一郎『一点鐘』) -
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パンの歌 #16
〈ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた〉(岡野大嗣『サイレンと犀』) -
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パンの歌 #15
〈トースター開けたら昨日のトーストが入ったままでゆっくり閉じる〉(島楓果『すべてのものは優しさをもつ』) -
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パンの歌 #14
〈食パンを山と麓に切り分けて夫婦二人のサンドイッチ成る〉(鯨井可菜子『アップライト』) -
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パンの歌 #13
〈蒸しパンをちぎったあとの指先を押し付ける、わけでもなく触れる〉(笹川諒『水の聖歌隊』) -
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パンの歌 #12
〈好きそう、とあなたが買ってきてくれるパンことごとくわんぱくなパン〉(toron*『イマジナシオン』) -
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パンの歌 #11
〈パンを触る前に石鹸で手を洗う土曜は生きているって思う〉(上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』) -
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パンの歌 #10
〈投げこめばパンくずがよわい同心円を描いて水鳥がそれを壊して〉(鈴木ちはね『予言』) -
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パンの歌 #9
〈ばかだらけです神様と告げ口をする 骨のないパンこんなにうまい〉(雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』) -
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パンの歌 #8
〈つぶれてたクリームパンを鞄から出す今日ずっとたのしかったな〉(岡野大嗣『音楽』) -
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パンの歌 #7
〈この夕べ抱えてかえる温かいパンはわたしの母かもしれない〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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パンの歌 #6
〈フジパン本社だが春昼にパンを焼く匂ひでここは有名になる〉(荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』)