傘– tag –
- 
	
		  傘の歌 #39〈透明の傘をひらけばみどりごと我にあかるき雨降りかかる〉(中津昌子『風を残せり』)
- 
	
		  傘の歌 #38〈雨の朝どこへも行けるさびしさに傘はちいさく世界を弾く〉(柳澤美晴『一匙の海』)
- 
	
		  傘の歌 #37〈雨傘を泥につきさしながら行く何かを君に誓いたき日は〉(江戸雪『駒鳥』)
- 
	
		  傘の歌 #36〈ジュラ紀にも梅雨があったかもしれないこうもり傘の遠いい記憶〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』)
- 
	
		  傘の歌 #35〈ホームみて車内みまわし傘もっているのが自分だけとわかった〉(吉岡生夫『草食獣 第八篇』)
- 
	
		  傘の歌 #34〈人よりも傘はもろきをきりぎりに気流みだるる空に差し出づ〉(川野芽生『Lilith』)
- 
	
		  傘の歌 #33〈バス停もバスもまぶしい 雨払ふごとく日傘を振つてから乗る〉(石川美南『架空線』)
- 
	
		  傘の歌 #32〈バーバリーもレノマの傘も役立たぬ 私の中に雨が降るとき〉(大田美和『きらい』)
- 
	
		  傘の歌 #31〈徹夜明け傘をさすには微妙なる雨降る中を茫々とゆく〉(松木秀『5メートルほどの果てしなさ』)
- 
	
		  傘の歌 #30〈ひとつぶの雨落つるまへに傘さして去り行くひとのうしろ影あり〉(沢田英史『異客』)
- 
	
		  傘の歌 #29〈傘で電柱を打ちまくっていればそこ一帯はのどかな町です〉(小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』)
- 
	
		  傘の歌 #28〈なくしそうな傘と電車に揺られおり正直に謝ればよかった〉(中沢直人『極圏の光』)

 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	 
	