2024年– date –

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？　〈月末の終業時間のオフィスに【 ① 】のような拍手が上がる〉　（ユキノ進）

〈三十分ゴルフの話ばかりして三十分減るおれの人生〉（ユキノ進『冒険者たち』）

〈おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃって生きてたらはちゃめちゃに光ってる夏の海〉（青松輝『4』）

〈チョコレートはとけるとき悲鳴あげるから警察にだってとどけていい〉（我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』）

〈チョコレートアイスを落とした跡がある頁とばして次の章まで〉（安田茜『結晶質』）

〈ストローをせり上がりくるコーヒーの見えざる黒きストローなれば〉（染野太朗『初恋』）

〈生くるとは慣れぬことがらに出会ふこと熟していくこと羊雲みあぐ〉（秋山佐和子『豊旗雲』）

〈もう若くないと思えど死には若き齢を生きて朝鵙に遇う〉（吉川宏志『鳥の見しもの』）

〈ノー・ウンチ、ノー・ライフ、ああ、この先の百年をウンチせよかし、おまへ〉（大松達知『ゆりかごのうた』）

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何？　〈どうしても書く気の出ない夜があり【 ① 】にて原稿を書く〉　（大松達知）

〈こころ憂き春のカバンはぶんぶんと振り子のやうにわれを歩ます〉という巻頭歌で始まる、大松達知の第四歌集は何？

〈死ぬまでにせぬこと出来ぬままのこと考へてゐる箸洗ひつつ〉（近藤かすみ『雲ケ畑まで』）