やがて秋茄子へと到る– tag –

〈生まれた瞬間懐かしくなる歌のように駅の周りで傘は開いた〉（堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』）

〈死ぬ気持ち生きる気持ちが混じり合い僕らに雪を見させる長く〉（堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』）

〈草の実の赤くこぼれて原稿を夢の中では夢のように書く〉（堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』）

〈いつかブルーシートが波打つ風の日に君と春待つ将棋がしたい〉（堂園昌彦『やがて秋茄子へと到る』）