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メールの歌 #21
〈「三倍になる株式を見つけれる」ら抜きをやめよ迷惑メール〉(松木秀『親切な郷愁』) -
メールの歌 #20
〈メール無精を責めるメールをうつときの言語野に雪ああ降りしきる〉(柳澤美晴『一匙の海』) -
メールの歌 #19
〈君の名はモモイロフラミンゴぼくの名はメールのしっぽに書いておきます〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
メールの歌 #18
〈メールにも筆跡がある祖母からのメールはまるで柿の絵てがみ〉(田村穂隆『湖とファルセット』) -
メールの歌 #17
〈「今日は」という「今日は」だけが嘘であるメール送りつさびしい夜に〉(花山周子『屋上の人屋上の鳥』) -
メールの歌 #16
〈言葉の密度を恋ふる 未読メールひらく一瞬目をつむるなり〉(横山未来子『水をひらく手』) -
メールの歌 #15
〈文字化けのメール開けば溢れ出る涙の訳を教えてほしい〉(岡本真帆『水上バス浅草行き』) -
メールの歌 #14
〈つぎつぎとフォルダに来る spam mail さむい鷗の群れかも知れず〉(魚村晋太郎『花柄』) -
メールの歌 #13
〈きみからのメールを待っているあいだ送信メール読み返したり〉(萩原慎一郎『滑走路』) -
メールの歌 #12
〈明けがたに届く迷惑メールから漏れる光で今日がはじまる〉(虫武一俊『羽虫群』) -
メールの歌 #11
〈ひとりみた夕焼けきれいすぎたから今日はメールを見ないで眠る〉(小島なお『乱反射』) -
メールの歌 #10
〈君からのメールは君の声で読む 明日は天気になりますように〉(木下侑介『君が走っていったんだろう』)
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