問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈明滅をやめたひかりの【 ① 】揺れぬひかりはただの照明〉 (勺禰子)
A. 飾らなさ
B. 頼りなさ
C. 他愛なさ
D. 色気なさ
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解答 – Answer
D. 色気なさ
解説
明滅をやめたひかりの色気なさ揺れぬひかりはただの照明
掲出歌は、勺禰子の第一歌集『月に射されたままのからだで』の一連「さ入れ言葉」に収められた一首です。
「ひかり」は光ってこそ「ひかり」であるのでしょうが、「揺れぬひかり」は「ただの照明」だと詠われています。
では「ただの照明」ではない「ひかり」とは何か、それは「明滅」をしている「ひかり」であることが上句からわかります。厳密には「滅」の瞬間は、光ってはいないわけですが、「明」と交互に繰り返されることによって、その光っていない瞬間も含めて「ひかり」の一部なのでしょう。
「明滅をやめたひかり」を「色気なさ」と捉えていますが、逆にいえば”明滅しているひかり”は”色気がある”ということになるでしょう。「明滅をやめたひかり」に「色気なさ」を見るあたりに独自の視点を感じます。
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