新着記事
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人生の歌 #83
〈逃るるも直に対うもおごそかに一生のこととなりて消えざる〉(高倉レイ『薔薇を焚く』) -
人生の歌 #82
〈眼前の苦を遁れたき我といふ弱気を凌駕する我のあれ〉(水沢遙子『空中庭園』) -
人生の歌 #81
〈本のない本棚皿のない戸棚そんなところに長く長く居た〉(なみの亜子『鳴』) -
自動販売機の歌 #14
〈煙草吸う友は煙草の自販機の場所に詳しいそれだけのことだ〉(松村正直『駅へ』) -
自動販売機の歌 #13
〈空き缶をいくつも飾り自販機は夜の路地裏明るく照らす〉(伊波真人『ナイトフライト』) -
直線・曲線の歌 #11
〈わが裡に常描きゐる線ありてあるところよりゆるくカーブす〉(三宅霧子『霧子』) -
人生の歌 #80
〈もう少しゆけばかならず楽になる楽になるとぞ歩み来たれる〉(内藤明『薄明の窓』) -
人生の歌 #79
〈今日眠るふとんあります明日食べるパンもあります祈りのゆびも〉(岸原さや『声、あるいは音のような』) -
手品の歌 #17
〈なにもくれなくていいから種明かししながら手品をやってほしいの〉(安田茜『結晶質』) -
手品の歌 #16
〈マジックの種を一式詰め込みし革の鞄は何処にゆきし〉(内藤明『薄明の窓』) -
手品の歌 #15
〈手品師の右手から出た万国旗がしづかに還りゆく左手よ〉(石川美南『裏島』) -
人生の歌 #78
〈ビル風に髪がおどってくれたからとてもちいさな決心をした〉(安田茜『結晶質』)