短歌クイズ Q.142

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短歌クイズ
問題 – Question

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?

〈わが目より涙ながれて居たりけり【 ① 】は悲しきものを〉 (斎藤茂吉)

 A. 猫のひたひ

 B. 鶴のあたま

 C. 鷺のうなじ

 D. 象のきびす

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解答 – Answer

 B. 鶴のあたま

解説

わが目より涙ながれて居たりけりつるのあたまは悲しきものを

掲出歌は、斎藤茂吉の第一歌集『赤光』の連作「冬来 黄涙余録の二」に収められた一首です。

動物園で鶴を見たときの歌ですが、この一連から背景には狂者の自殺があったことがうかがわれます。精神科医でもあった斎藤茂吉は、狂者を見守る立場にありました。

精神病者の自殺を通して、命とは何か、生きるとは何か、そして自分とは何かを考え続けていたのかもしれません。その思いが「鶴のあたま」を見ている場面で、涙が流れている状況につながっていったのでしょう。

同じ一連には次の歌も詠まれています。

くれなゐの鶴のあたまを見るゆゑに狂人守きやうじんもりをかなしみにけり

この歌にも「鶴のあたま」が登場します。精神科医であった自らを「狂人守」と呼ぶところには、複雑な思いがあったのでしょう。現在では差別語とされる「狂人」「狂人守」という言葉ではありますが、斎藤茂吉は精神病患者の立場を思いながら、これらの言葉を歌に詠んだのではないでしょうか。

鶴の頭の赤い色が、いつまでも心の奥に残り続けるように感じる一首です。

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