短歌クイズ Q.459

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短歌クイズ
問題 – Question

次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?

〈うれしくてなんべんひとに言つただらう【 ① 】の同じなること〉 (染野太朗)

 A. 血液型

 B. 生年月日

 C. 出身校

 D. 漢字氏名

答えを表示する
解答 – Answer

 B. 生年月日

解説

うれしくてなんべんひとに言つただらう生年月日の同じなること

掲出歌は、染野太朗の第三歌集『初恋』の一連「生年月日」に収められた一首です。

誰かと何か共通点がある場合、うれしくて何回も人にいうことには何があるでしょう。

誰かと共通点があることだけでうれしい気持ちになることはよくあることでしょうが、掲出歌は「生年月日」が同じであることが詠われています。

保育園や幼稚園、小学校などでは同じ年に生まれた子が同じ場所に通うことが多いわけですから、生年月日が同じになる確率はそれなりにあるでしょう。

しかし、大人になってから、これまで一緒に過ごしてきたわけではない誰かと「生年月日」が同じであることを知ること、これは結構珍しいかもしれません。

同じ生まれ年の人とは多く出会っても、月日まで同じという人と出会うのは、あまりないことでしょうし、だからこそ「生年月日」が同じであることを人に伝えたくなるのでしょう。

生年月日が同じ人と知り合うのは、「なんべん」も人にいうくらい、主体にとってうれしい出来事だったに違いありません。

実は、この一首のあとには次の一首が続きます。

嘘くさくなるがかならず言ひそへる血液型も同じなること

血液型よりも生年月日が同じになることが珍しいでしょうから、まず生年月日が同じことをいって、その後に血液型も一緒であることを伝えるという順番を踏んでいるところも、妙に納得させられるところです。

生年月日と血液型が同じという事実は、他の人からすると些細なことといえばそうかもしれませんが、主体にとっては些細なことではなく、気分を上げてくれる出来事であることがとてもよく伝わってくる一首です。

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