メールの歌 #4

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メールの短歌

この人はLINEこの人とはメール 電話だと声がちょっと違うね
鈴木晴香『心がめあて』

鈴木晴香の第二歌集心がめあて(2021年)に収められた一首です。

今の時代、誰かと連絡を取るときの手段はさまざまあります。

口頭、郵便、電話、電子メール、LINE、SNSなど。電話もメールもなかった時代は電報や郵便が連絡を取る主な手段であったでしょうし、それらもない時代は直接会って話をするか、誰かに伝えてもらうという方法でコミュニケーションが図られていたでしょう。

現在は、インターネットの普及により、色々なコミュニケーションツールが広まり、より早いコミュニケーションが可能となりました。コミュニケーションツールが増え、速度が増したことで、このようなツールによるやりとりに疲れを感じている人が多くなっているのも事実です。コミュニケーションツールが発達するのはいい面ではありますが、使い方によってはいい面を活かしきれず、反対に負の面が登場することもあるかと思います。

掲出歌は、そんな功罪合わせもつコミュニケーションツールの使い分けに関わる内容を詠っています。

どの相手とどのツールを使って連絡を取るかは、相手との親密さや関係性によって異なってくるでしょう。LINEで連絡を取り合う人もいれば、メールで連絡を行う人もいます。また電話で連絡を取る人もいるでしょう。もちろん、同じ人物に対してもケースバイケースでLINE、メール、電話を使い分ける場合もあります。

このように、普段はLINEやメールで連絡を取っている相手でも、たまに電話で連絡するといつもの調子と少し違うと感じる瞬間もあるのではないでしょうか。

メールも電話もコミュニケーションという点では同じであるといっても、文字のコミュニケーションと音声のコミュニケーションという違いがあり、言葉の端々に表れるニュアンスみたいなものも微妙に変わってくると思います。

下句の「電話だと声がちょっと違うね」という部分は、そのような違いをいっているのではないかと思います。LINEでやりとりしていたときは、こんな感じの声の人かなあと勝手にイメージをつくりあげてしまっていたのですが、実際電話で話してみると、想像していた声と違うなあといった感じでしょうか。

相手によってコミュニケーションツールを変えているわけですが、コミュニケーションツールの選択によって、相手との関係性には差異があることを伝えてくれる歌だと感じます。

LINEやメールが普及しなければ生まれなかった一首でしょう。今後新たなコミュニケーションツールが登場すれば、コミュニケーションに関した、また新しい一首が生まれるのかもしれません。

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