2024年11月– date –
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鑑賞
無数の歌 #12
〈聖堂をもとおる蔦のくれないは無数の舌のひらめくごとし〉(島田幸典『駅程』) -
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無数の歌 #11
〈けふの疲れに軀はしづみざらざらと無数の星に覆はるる夜〉(横山未来子『水をひらく手』) -
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無数の歌 #10
〈あかあかと腕に無数の湿疹のひとつぶひとつぶが痒がりてゐる〉(西村美佐子『猫の舌』) -
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無数の歌 #9
〈太陽の無数の命生む力無数の命滅ぼす力〉(香川ヒサ『ヤマト・アライバル』) -
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無数の歌 #8
〈照らされた無数のほこりしばらくは息をするのを我慢してみる〉(木下龍也『つむじ風、ここにあります』) -
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無数の歌 #7
〈五弁の桜、五つに分かれ散りおれど無数のなかにまぎれてゆきぬ〉(吉川宏志『石蓮花』) -
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無数の歌 #6
〈この世には子どもも大人もいやしない無数のただの私がいるだけ〉(雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』) -
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無数の歌 #5
〈ひらひらと無数のリボンは誰がために揺れてゐるのか扇風機売り場〉(知花くらら『はじまりは、恋』) -
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無数の歌 #4
〈それでおまえはどうしたいのだ 海原にひかり無数の切れ込みがある〉(松村正直『紫のひと』)
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