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人生の歌 #121
〈楽になる時はあるときふっとくる あるときふっとはいつやってくる〉(中津昌子『風を残せり』) -
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人生の歌 #120
〈卓上に紙屑がひとつあるゆゑにけふの日が否定されたるやうな〉(小島熱子『りんご1/2個』) -
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人生の歌 #119
〈春だから生きているのかいないのか曖昧にしていい春だから〉(谷川電話『深呼吸広場』) -
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人生の歌 #118
〈理由などいつもあとからついてくるなだらかにうねる道のかたへを〉(三島麻亜子『水庭』) -
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人生の歌 #117
〈時が止まればいい さう思はなくなつてずいぶん歩いてしまつた〉(大森益雄『歌日和』) -
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人生の歌 #116
〈生きてゐる間はせめて思ひたい他の生き方あるかもしれぬ〉(香川ヒサ『ヤマト・アライバル』) -
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人生の歌 #115
〈朝戸出の風硬くして今日のわれ昨日のわれを引き継ぎにゆく〉(島田幸典『駅程』) -
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人生の歌 #114
〈貧しさがデフォルトであるわたしたち笑えと言われるままに笑うよ〉(柳澤美晴『一匙の海』) -
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人生の歌 #113
〈少し軽く生きんとおもう餡ぬきの饅頭のような雲浮くかなた〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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人生の歌 #112
〈「わたしそこはこだはつてないから」と言ふときのこだはりをこそ恐怖と思へ〉(勺禰子『月に射されたままのからだで』) -
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人生の歌 #111
〈風景のやうに己れの一生をながめてはならぬとかくは思へど〉(小笠原和幸『定本 春秋雑記』(セレクション歌人『小笠原和幸集』)) -
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人生の歌 #110
〈水飲めばみづのうちよりひと生れてわれとなりにき 水消えにけり〉(川野芽生『Lilith』)