問題 – Question
〈地声から裏声に切り換えるときこんなにも間近な地平線〉という巻頭歌で始まる、五島諭の第一歌集は何?
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ある色が入ります。
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解答 – Answer
『緑の祠』
解説
『緑の祠』は2013年に出版された、五島諭の第一歌集です。歌集の帯には「冷徹な青春歌」そして「感傷や郷愁をふりほどき、今ここにある光を掬う」と書かれています。
特に冒頭の連作「サウンドトラック」で詠われている歌の多くはとても美しく感じる歌です。感情の起伏をあえて出さず、目の前にある対象をただ丁寧に拾い上げている点に特徴があります。
早稲田短歌会出身。
『緑の祠』から五首
息で指あたためながらやがてくるポリバケツの一際青い夕暮れに憧れる
まだ雪が降らないせいで目も耳も鼻も両手も他人に慣れない
はじめから美しいのだこの手からこぼれていったポップコーンも
海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている
なぜ胸が痛むのだろう蜂蜜をシリアルにまぶした食べ物は