短歌クイズ Q.13

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短歌クイズ
問題 – Question

〈瓦斯燈を流砂のほとりに植えていき、そうだね、そこを街と呼ぼうか〉という巻頭歌で始まる、千種創一の第一歌集は何?

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解答 – Answer

 『砂丘律』

解説

『砂丘律』は2015年に出版された千種創一ちぐさそういちの第一歌集で、19歳から27歳までに発表された410首が収められています。中東と関わりのある著者ですが、この歌集にはタイトルが表す通り、砂のイメージが背景に広がっています。句読点や一字空けを用いた歌の独特な韻律が魅力的です。

あとがきに「感情を残すということは、それは、ともて畏れるべき行為だ、だから、この歌集が、光の下であなたに何度も読まれて、日焼けして、表紙も折れて、背表紙も割れて、砂のようにぼろぼろになって、いつの日か無になることを願う。」とあります。丁寧に扱わないとページが剝れ落ちてしまうような歌集の装丁は、このあとがきに通じるものなのでしょう。

2016年、第22回日本歌人クラブ新人賞および第9回日本一行詩大賞新人賞受賞。

『砂丘律』より五首

マグカップ落ちてゆくのを見てる人、それは僕で、すでにさびしい顔をしている

紫陽花の こころにけものの道がありそこでいまだに君をみかける

手に負えない白馬のような感情がそっちへ駆けていった、すまない

映像がわるいおかげで虐殺の現場のそれが緋鯉にみえる

屋上であなたが横から見せてきた地図に最初の雨粒は鳴る

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千種創一 略歴(書籍情報より)
1988年名古屋生。2005年頃、作歌開始。2009年、三井修の授業「短歌創作論」の受講生らと「外大短歌会」創立。2010年、短歌同人誌「dagger」参加。2011年、韻文と散文の同人誌「ami.me」創刊に参加。2013年、短歌同人誌「中東短歌」創刊。同年、連作「keep right」で塔新人賞。2014年、評論同人誌「ネヲ」参加。2015年、連作「ザ・ナイト・ビフォア」で歌壇賞次席。同年『砂丘律』上梓。2016年、日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞。2020年、『千夜曳獏』上梓。2021年「ユリイカの新人」を受賞。2022年、詩集『イギ』上梓。

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