問題 – Question
白い意から「雲」「雪」「波」「浜のまさご」などに掛かり、また衣や布に関する「衣」「袖」「袂」「たすき」などに掛かる枕詞は何?
A. しらくもの
B. しらなみの
C. しらつゆの
D. しろたえの
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白い意から「雲」「雪」「波」「浜のまさご」などに掛かり、また衣や布に関する「衣」「袖」「袂」「たすき」などに掛かる枕詞は何?
A. しらくもの
B. しらなみの
C. しらつゆの
D. しろたえの
A. しろたえの
しろたえの(白妙の・白栲の)は白い意から「雲」「雪」「波」「浜のまさご」に掛かる枕詞です。また衣や布に関する「衣」「袖」「袂」「たすき」「紐」「領布」などに掛かる枕詞です。
さらに栲の材料となる藤、また白栲で作る木綿と同音の「ふぢ」「ゆふ(木綿・夕)」にも掛かります。
「しろたえの」を詠んだ歌
まそ鏡照るべき月を白妙の雲か隠せる天つ霧かも (『万葉集』巻七・一〇七九)
春過ぎて夏来るらし白栲の衣乾したり天の香具山 (持統天皇『万葉集』巻一・二八)
吾妹子がわれを送ると白栲の袖漬づまでに泣きし思ほゆ (『万葉集』巻十一・二五一八)
白栲の藤江の浦に漁する海人とや見らむ旅行くわれを (柿本人麻呂『万葉集』巻十五・三六〇七)