問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈【 ① 】してわずかに世界とずれている奥歯で貝の砂を噛みたり〉 (駒田晶子)
A. くしゃみ
B. あくび
C. げっぷ
D. からぜき
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解答 – Answer
A. くしゃみ
解説
くしゃみしてわずかに世界とずれている奥歯で貝の砂を噛みたり
掲出歌は、駒田晶子の第一歌集『銀河の水』の一連「世界とずれる」に収められた一首です。
どうも今生きている世界になじめていない、何かがずれていると感じる瞬間というのは、誰にも訪れるのではないでしょうか。
くしゃみという生理現象はどうしようもないことだと思いますが、そのような生理現象でさえ、「世界とずれている」と感じるには、充分すぎるきっかけとなるのでしょう。
くしゃみをすることで、世界とずれているという思いが、一層際立ったかたちなのではないでしょうか。
奥歯で嚙む貝の砂が苦々しく感じられ、世界と自分との間に横たわる違和感のようなものが象徴的に表れているように感じます。
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