問題 – Question
〈こころ憂き春のカバンはぶんぶんと振り子のやうにわれを歩ます〉という巻頭歌で始まる、大松達知の第四歌集は何?
答えを表示する
解答 – Answer
『ゆりかごのうた』
解説
『ゆりかごのうた』は2014年(平成26年)に出版された、大松達知の第四歌集です。2009年(平成21年)から2013年(平成25年)までの444首が収められています。
本歌集の特徴としては、子の誕生を通して、子との関わりを詠った歌が中心を占めています。子を見つめる視線から、子に対する愛情が伝わってきて、これらの歌に強く惹かれます。
学校、お酒に関わる歌も登場しますが、それらの歌も、子の存在との関係性の中で詠われているものが多く、何度も読み返してじっくりと味わいたい歌が収められた一冊です。
2014年(平成26年)、本歌集にて第19回若山牧水賞受賞。
『ゆりかごのうた』から五首
生まれたる日の体重の四ケタをアマゾンの暗証番号にせり
どんな子になつて欲しいか訊く輩 生きてりやいいとしんそこ思ふ
なんどでもなんどでも笑ふyou make me happyとなんどでもわれが歌へば
この世にてけふもわが子が生きてゐる心祝ひとしての微酔
ベビーカーをりをり止めて顔を見る生きてゐるわれが生きてゐる子の
ポチップ