2024年– date –
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鑑賞
直線・曲線の歌 #5
〈水引を指でなぞれば曲線の果てにとつぜん取り残されて〉(櫻井朋子『ねむりたりない』) -
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直線・曲線の歌 #4
〈使い捨てコンタクトレンズひからびて記憶のカーブをぐんにゃり描く〉(俵万智『チョコレート革命』) -
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直線・曲線の歌 #3
〈まっすぐな道を見るとき直線を腸からのどのあたりに感ず〉(雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』) -
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直線・曲線の歌 #2
〈曲線どれもがあざやかになる春先の曲線として妻を見てゐる〉(荻原裕幸『リリカル・アンドロイド』) -
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直線・曲線の歌 #1
〈さびしさを知る直線と曲線が交差しながら明けてゆく空〉(松村正直『駅へ』) -
鑑賞
人生の歌 #76
〈よりどなく生くるといへど日が差せば冬あたたかきひかり身に浴ぶ〉(坂出裕子『日高川水遊』) -
鑑賞
傘の歌 #30
〈ひとつぶの雨落つるまへに傘さして去り行くひとのうしろ影あり〉(沢田英史『異客』) -
鑑賞
人生の歌 #75
〈人生をある朝とつぜん理解するブロッコリーが嫌ひだつたと〉(沢田英史『異客』) -
クイズ
短歌クイズ Q.453
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】まるで空気をみるやうにこちらを向いて思索するのは〉 (沢田英史) -
クイズ
短歌クイズ Q.452
〈この空に数かぎりない星がありその星ごとにまた空がある〉という巻頭歌で始まる、沢田英史の第一歌集は何? -
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傘の歌 #29
〈傘で電柱を打ちまくっていればそこ一帯はのどかな町です〉(小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』) -
鑑賞
傘の歌 #28
〈なくしそうな傘と電車に揺られおり正直に謝ればよかった〉(中沢直人『極圏の光』)