2024年– date –
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直線・曲線の歌 #11
〈わが裡に常描きゐる線ありてあるところよりゆるくカーブす〉(三宅霧子『霧子』) -
人生の歌 #80
〈もう少しゆけばかならず楽になる楽になるとぞ歩み来たれる〉(内藤明『薄明の窓』) -
人生の歌 #79
〈今日眠るふとんあります明日食べるパンもあります祈りのゆびも〉(岸原さや『声、あるいは音のような』) -
手品の歌 #17
〈なにもくれなくていいから種明かししながら手品をやってほしいの〉(安田茜『結晶質』) -
手品の歌 #16
〈マジックの種を一式詰め込みし革の鞄は何処にゆきし〉(内藤明『薄明の窓』) -
手品の歌 #15
〈手品師の右手から出た万国旗がしづかに還りゆく左手よ〉(石川美南『裏島』) -
人生の歌 #78
〈ビル風に髪がおどってくれたからとてもちいさな決心をした〉(安田茜『結晶質』) -
短歌クイズ Q.455
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何? 〈【 ① 】をふるまいたいな【 ① 】と口にするのが気持ちいいから〉 (安田茜) -
短歌クイズ Q.454
〈雪山を裂いて列車がゆくようにわたしがわたしの王であること〉という巻頭歌で始まる、安田茜の第一歌集は何? -
傘の歌 #31
〈徹夜明け傘をさすには微妙なる雨降る中を茫々とゆく〉(松木秀『5メートルほどの果てしなさ』) -
直線・曲線の歌 #10
〈湾というやさしい楕円朝あさにその長径をゆく小舟あり〉(松村由利子『耳ふたひら』) -
直線・曲線の歌 #9
〈なだらかな曲線描く眼鏡入れ書架の片隅に置かれてゐたり〉(山田航『さよならバグ・チルドレン』)