生きる– tag –
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人生の歌 #118
〈理由などいつもあとからついてくるなだらかにうねる道のかたへを〉(三島麻亜子『水庭』) -
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人生の歌 #117
〈時が止まればいい さう思はなくなつてずいぶん歩いてしまつた〉(大森益雄『歌日和』) -
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人生の歌 #116
〈生きてゐる間はせめて思ひたい他の生き方あるかもしれぬ〉(香川ヒサ『ヤマト・アライバル』) -
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人生の歌 #115
〈朝戸出の風硬くして今日のわれ昨日のわれを引き継ぎにゆく〉(島田幸典『駅程』) -
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人生の歌 #114
〈貧しさがデフォルトであるわたしたち笑えと言われるままに笑うよ〉(柳澤美晴『一匙の海』) -
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人生の歌 #113
〈少し軽く生きんとおもう餡ぬきの饅頭のような雲浮くかなた〉(杉﨑恒夫『パン屋のパンセ』) -
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人生の歌 #112
〈「わたしそこはこだはつてないから」と言ふときのこだはりをこそ恐怖と思へ〉(勺禰子『月に射されたままのからだで』) -
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人生の歌 #111
〈風景のやうに己れの一生をながめてはならぬとかくは思へど〉(小笠原和幸『定本 春秋雑記』(セレクション歌人『小笠原和幸集』)) -
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人生の歌 #110
〈水飲めばみづのうちよりひと生れてわれとなりにき 水消えにけり〉(川野芽生『Lilith』) -
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人生の歌 #109
〈かなしみが或る臨界を過ぎしときひとは笑ふといふ真実は〉(川本浩美『起伏と遠景』) -
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人生の歌 #108
〈われら明日はなに見るならむひたひたと「時」の渚を波打ちつづく〉(雨宮雅子『昼顔の譜』) -
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人生の歌 #107
〈満月が「たとえ一分一秒も他人のためには使うな」と言う〉(谷村はるか『ドームの骨の隙間の空に』)