問題 – Question
元々は葬送で柩を載せた車を挽く人たちが歌う歌を指した言葉で、『万葉集』では雑歌、相聞とともに三大部立の一つとされているのは何?
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解答 – Answer
挽歌
解説
挽歌とは元々は柩を載せた車を挽きながらうたう歌を指した言葉です。転じて、死を悼む歌、死者を追慕する歌など広く死に関わる歌を挽歌と呼ぶようになりました。
『万葉集』では巻二、三、七、九、十三、十四に挽歌の部立が設けられ、収録されています。
磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた還り見む(有間皇子『万葉集』巻二・一四一)
ひさかたの天見るごとく仰ぎ見し皇子の御門の荒れまく惜しも(柿本人麻呂『万葉集』巻二・一六八)
あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも(柿本人麻呂『万葉集』巻二・一六九)