問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈ワインもて肉食の口濯ぐなり浄めし口に【 ① 】を運ぶため〉 (島田幸典)
A. 涼
B. 肉
C. 海老
D. 香
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次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈ワインもて肉食の口濯ぐなり浄めし口に【 ① 】を運ぶため〉 (島田幸典)
A. 涼
B. 肉
C. 海老
D. 香
B. 肉
ワインもて肉食の口濯ぐなり浄めし口に肉を運ぶため
掲出歌は、島田幸典の第二歌集『駅程』の連作「鉄の香」に収められた一首です。
レストランでフレンチかイタリアンのコース料理を楽しんでいる場面でしょうか。あるいは自宅でお肉を食べている場面でしょうか。
いずれにしても「ワインを飲んで肉を食べる」という行為をこのように端正に詠われると、行為そのものの輪郭がくっきりと浮かび上がってきます。飲食という普段特段意識しない日常の行いが、作者の短歌によりどこか非日常の行為のような感覚を味わいます。ワインを飲むことさえも儀式めき、食べるということと生きるということの関わりさえも改めて認識させられるのです。
踏み込みすぎかもしれませんが、原罪のようなものまでも想像させる一首です。