問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈当たらない星占いが【 ① 】と折りたたまれて新聞受けに〉 (服部真里子)
A. きらきら
B. さむざむ
C. しずしず
D. しとしと
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解答 – Answer
A. きらきら
解説
当たらない星占いがきらきらと折りたたまれて新聞受けに
掲出歌は、服部真里子の第一歌集『行け広野へと』の連作「行け広野へと」に収められた一首です。
新聞や雑誌には、よく星占いのコーナーが載っています。星占いを何気なく見てしまうものですが、この歌の星占いはまだ新聞受けにささったままのようです。
しかもこの星占いは「当たらない」のです。そう言い切っています。「きらきら」といわれることで、星占いに対する主体の冷めたまなざしを感じます。星占いを本当に「きらきら」と感じる人がいる一方、星占いをどこか冷めた目で見る人もいるのです。
この星占いはやがて見られることはあるのでしょうか。星占いは結果を見てしまえば、そこで終わりです。役目を果たします。星占いの結果に納得するもしないも読者の自由です。
新聞受けにささったままで未確認である状態が、星占いとしてはあるいは一番輝かしい瞬間なのかもしれません。