問題 – Question
〈なついた猫にやるものがない 垂直の日射しがまぶたに当たって熱い〉という巻頭歌で始まる、永井祐の第一歌集は何?
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解答 – Answer
『日本の中でたのしく暮らす』
解説
『日本の中でたのしく暮らす』は2012年に出版された、永井祐の第一歌集です。
二字空けの利用や時制を並べていく方法など、口語短歌の最先端で詠まれた歌は多くの若者を魅了しました。一方、上の世代からは「棒立ち短歌」の代表格としてみなされ、否定的な意見が多くありましたが、発売から10年近く経った現在、永井祐の歌の魅力が改めて見直されています。
早稲田短歌会出身。
『日本の中でたのしく暮らす』から五首
白壁にたばこの灰で字を書こう思いつかないこすりつけよう
あの青い電車にもしもぶつかればはね飛ばされたりするんだろうな
わたしは別におしゃれではなく写メールで地元を撮ったりして暮らしてる
月を見つけて月いいよねと君が言う ぼくはこっちだからじゃあまたね
アスファルトの感じがよくて撮ってみる もう一度 つま先を入れてみる