問題 – Question
次の歌の【 ① 】に入る言葉は何?
〈いつせいに【 ① 】ひらかれて風ふく朝の野をおもひたり〉 (大辻隆弘)
A. 解答用紙
B. 回転扉
C. 千羽折鶴
D. 白色織布
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解答 – Answer
A. 解答用紙
解説
いつせいに解答用紙ひらかれて風ふく朝の野をおもひたり
掲出歌は、大辻隆弘の第七歌集『汀暮抄』の一連「城」に収められた一首です。
学校での中間テストや期末テストの場面でしょうか。あるいは入学試験、資格試験などの場面かもしれません。
問題用紙と解答用紙は、すでに各自の手元に配られている状態で、解答用紙は裏返されているのでしょう。
その部屋にいる全員が試験開始の合図を待っており、開始の合図が出た瞬間、裏返されていた解答用紙を一斉に表にひっくり返す様子が、鮮やかに描かれています。
それはまるで「風ふく朝の野」を想起させる光景であると詠われています。解答用紙をひっくり返す紙の音は、同時に、また若干の時間差をもって重なり合うことで、視覚的にも聴覚的にも、その場には風が通り抜けたようなイメージが浮かびあがってきたのだと思います。
朝という時間帯も、これから来るべきときが始まる予感がして効果を上げていると思います。
解答用紙と風の吹く朝の野のイメージの連結が印象に残る一首です。

※名字の「辻」の字は、正しくは1点しんにょうです。