問題 – Question
〈鈴を産むひばりが逃げたとねえさんが云ふでもこれでいいよねと云ふ〉という巻頭歌で始まる、光森裕樹の第一歌集は何?
ヒントを表示する
巻頭歌のなかに歌集名が入っています。
答えを表示する
解答 – Answer
『鈴を産むひばり』
解説
『鈴を産むひばり』は2010年に出版された、光森裕樹の第一歌集です。1998年から2010年までに詠まれた314首が収められています。理知的ながらも抒情性あふれる歌が魅力にあふれます。またIT企業の技術者であった経験から、Webやプログラミングを詠み込んだ歌も特徴的です。
2011年(平成23年)、第55回現代歌人協会賞受賞。
『鈴を産むひばり』から五首
われを成すみづのかつてを求めつつ午睡のなかに繰る雲図鑑
ハーケンのごとく打たれし註釈を頼りにソースコードを辿りぬ
人を待つ吾はめぐりの街灯に暗き展開図を描かれて
ドアに鍵強くさしこむこの深さ人ならば死に至るふかさか
雷龍の国にてしのぐ霧雨の、此の人生が一度しかない