問題 – Question
一説には「砥・鋭し」と同音から「年」に掛かるとされ、また転じて「月」「日」「春」などにも掛かる枕詞は何?
A. あかねさす
B. あからひく
C. あまのはら
D. あらたまの
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解答 – Answer
D. あらたまの
解説
あらたまの(新玉の・荒玉の)は、「年」「月」「日」「春」などに掛かる枕詞です。
一説には荒玉をみがく砥の意味で、同音の「と」を含む「年」に掛かるとされています。また荒玉に角があるところから「鋭し」と同音の「年」に掛かるとされています。
そのほかには地名の「あらたまのきへ」がもとで、「来経行く年」の続きを媒介として「年」に続くようになったという説もあるようです。
「あらたまの」を詠んだ歌
あらたまの年ははつれど敷栲の袖交へし子を忘れて思へや (『万葉集』巻十一・二四一〇)
かくのみや息衝き居らむあらたまの来経行く年の限知らずて (『万葉集』巻五・八八一)
あらたまの伎戸が竹垣網目ゆも妹し見えなばわれ恋ひめやも (『万葉集』巻十一・二五三〇)