問題 – Question
葉の出た柳の枝を折り取って「鬘」にするところから、同音を含む地名「葛城山」に掛かる枕詞は何？
A. あをによし
B. あをぐもの
C. あをやぎの
D. わかくさの
答えを表示する
解答 – Answer
C. あをやぎの
解説
あをやぎの（青柳の）は、葉の出た柳の枝を折り取って「鬘」にするところから、同音を含む地名「葛城山」に掛かる枕詞です。
また柳の葉の形が細くて眉毛に似ているところから「細き眉根」にも掛かります。
さらに柳の枝が細いのを糸に見立てるところから、糸と同音の副詞「いと」および「いとど」に掛かります。
「あをやぎの」を詠んだ歌
白雲の絶え間になびく青柳の葛城山に春風ぞ吹く （藤原雅経『新古今和歌集』春上・七四）
桃の花 紅色に にほひたる 面輪のうちに 青柳の 細き眉根を 咲みまがり… （大伴家持『万葉集』巻十九・四一九二）
あをやぎのいとつれなくもなりゆくかいかなる筋に思ひ寄らまし （藤原師尹『後撰和歌集』春中・六七）
