問題 – Question
檜扇の種子が黒く光沢があることから「黒」「夜」「夕」「宵」「髪」などに掛かる枕詞は何?
A. つきくさの
B. ぬえどりの
C. ぬばたまの
D. たらちねの
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解答 – Answer
C. ぬばたまの
解説
ぬばたまの(射干玉の)は、「黒」「夜」「夕」「宵」「髪」などに掛かる枕詞です。「ぬばたま」とは、黒くて光沢のある、檜扇という植物の種子のことです。
「ぬばたまの」を詠んだ歌
ぬばたまの夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く (山部赤人『万葉集』巻六・九二五)
ぬばたまの黒髪山を朝越えて山下露に濡れにけるかも (『万葉集』巻七・一二四一)
あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼 (佐藤佐太郎『帰潮』)
片頰笑み子は差し出せりあかねさす出席簿ぬばたまの通信簿 (小島ゆかり『獅子座流星群』)
ぬばたまの夜勤に海老を湯で戻しきっとセリヌンティウスも全裸 (雪舟えま『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』)