問題 – Question
一説には母親の乳が垂れた様で子を慈しむという意から、「母」「親」などの掛かる枕詞は何?
A. たらちねの
B. たまほこの
C. たまのをの
D. たくなはの
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一説には母親の乳が垂れた様で子を慈しむという意から、「母」「親」などの掛かる枕詞は何?
A. たらちねの
B. たまほこの
C. たまのをの
D. たくなはの
A. たらちねの
たらちねの(垂乳根の)は「母」「親」に掛かる枕詞です。一説には、母親の乳が垂れた様で子を慈しむという意味が語源となっていますが、確証はありません。
「たらちねの」を詠んだ歌
たらちねの母が手放れかくばかりすべなき事はいまだ為なくに (『万葉集』巻十一・二三六八)
たらちねの母が呼ぶ名を申さめど路行く人を誰と知りてか (『万葉集』巻十二・三一〇二)
のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳ねの母は死にたまふなり (斎藤茂吉『赤光』「死にたまふ母 其の二」)
垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども (長塚節『長塚節歌集』「鍼の如く 其の二」)