短歌クイズ Q.106

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短歌クイズ
問題 – Question

〈山頂のわが肌に触れいづくとも知れず過ぎ行く晩夏おそなつの風〉という巻頭歌で始まる、来嶋靖生の第十一歌集は何?

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解答 – Answer

 『掌』

解説

たなごころは2011年(平成23年)に出版された、来嶋靖生の第十一歌集です。70代後半の歌を収録しています。

来嶋靖生は登山を愛する歌人としても知られていますが、本歌集にも登山に関する歌が多く登場します。白山、帝釈山、奥白根山など、70代という年齢で挑んだ登山の歌が臨場感をもって迫ってきます。

機知や技巧に頼るのではなく、いのちや精神といった底から湧き出るような力がストレートに言葉となって表れていると感じます。

また第Ⅲ部「誄」は挽歌集となっており、姉、松尾一朗、緒方貫、松島啓介、藤得吉生、石本隆一、河野裕子、松尾和彦、玉城徹、紅野敏郎、石田比呂志に対する挽歌が収められています。

来嶋靖生は、1931年8月28日生まれ、2022年12月2日逝去。

『掌』から五首

いつとなく坂は下りとなりゐたり蝶の姿は視界にあらず

五人囃子の笛方の笛失はれ指のみに吹くその指あはれ

さだかには地図の示さぬ道ながら春待つ木立縫ひつつ歩む

さだ過ぎし白き花々降る雨に打たれておもをあぐるとはせず

全身は雨と汗なり先を行く妻のザックの赤を追ふ

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