問題 – Question
『万葉集』の三大部立は何? (解答数3)
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解答 – Answer
雑歌、相聞、挽歌
解説
部立とは、分類することです。『万葉集』において歌の内容による分類の最も基本的なものが「雑歌」「相聞」「挽歌」の三つであり、これを三大部立と呼びます。
- 雑歌
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宮廷儀礼や行幸、饗宴などで詠まれた歌など、公的要素が強い歌が多い。相聞、挽歌に含まれない歌が収められているが、相聞、挽歌に先立って配列されている。巻一、三、五、六、七、八、九、十、十三、十四、十六に部立あり。
- 相聞
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相手の様子を尋ねる意から男女の恋を詠んだ歌が中心だが、親子や兄弟の間で交わされた歌も収められている。巻二、四、八、九、十、十一、十二、十三、十四に部立あり。
- 挽歌
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元々は柩を載せた車を挽きながらうたう歌を指すが、死を悼む歌、死者を追慕する歌など広く死に関わる歌が収められている。巻二、三、七、九、十三、十四に部立あり。