問題 – Question
中国六朝時代の四六駢文ではその使用例が数多く見られ、のちに和歌でも使用されるようになった修辞法で、表現形式が同一または類似している二つの句を相対して並べ、対照・強調の効果を与えるものを何という?
A. 直喩
B. 折句
C. 対句
D. 掛詞
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中国六朝時代の四六駢文ではその使用例が数多く見られ、のちに和歌でも使用されるようになった修辞法で、表現形式が同一または類似している二つの句を相対して並べ、対照・強調の効果を与えるものを何という?
A. 直喩
B. 折句
C. 対句
D. 掛詞
C. 対句
対句とは、表現形式が同一または類似している二つの句を相対して並べ、対照・強調の効果を与える修辞法のひとつです。
和歌に限らず、詩歌や漢詩文などで使用される技法です。対句が用いられることによって、歌にリズムが生まれます。うまく決まると歌に強調とインパクト、そして愛唱性のある一首になるでしょう。
対句を用いた歌
ニコライ堂この夜揺りかへり鳴る鐘の大きあり小さきあり小さきあり大きあり (北原白秋『黒檜』)
あぢさゐの藍のつゆけき花ありぬぬばたまの夜あかねさす昼 (佐藤佐太郎『帰潮』)
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 (栗木京子『水惑星』)