短歌クイズ Q.126

あづさゆみ（梓弓）は梓の木で作った丸木の弓のことで、弓のつるを引く、または張る意から、「射る」「引く」「張る」「反かえる」「寄る」「音」「本もと」「末すえ」「矢」「つる」などに掛かる枕詞です。

「あづさゆみ」を詠んだ歌

梓弓あづさゆみ引かばまにまに依らめども後の心を知りかてぬかも　（石川郎女いしかわのいらつめ『万葉集』巻二・九八）

梓弓弦緒つらを取りはけ引く人はのちの心を知る人そ引く　（久米禅師くめのぜんじ『万葉集』巻二・九九）

梓弓おしてはるさめけふふりぬあすさへふらばわかなつみてむ　（『古今和歌集』春 上・二〇）